「いらっしゃいませー!」
子どもたちが大好きな遊びのひとつが、お店屋さんごっこです。
パン屋さん、ケーキ屋さん、お寿司屋さん、アイスクリーム屋さんなど、子どもの想像力次第でいろいろなお店に変身できます。
保育園では、子どもたちが商品を作るところから始めると、製作とごっこ遊びを組み合わせて楽しめます。
また、自宅でも段ボールや空き箱、折り紙などを使えば、簡単にお店屋さんを作ることができます。
今回は、保育園でも自宅でも楽しめるお店屋さんごっこのアイデアを紹介します。
お店屋さんごっこで育つ力
お店屋さんごっこは、ただ「買い物の真似をする」だけではありません。
「何を売ろう?」
「どうやって作ろう?」
「いくらにしよう?」
「どうやってお客さんに伝えよう?」
と考えることで、さまざまな経験につながります。
①想像力・創造力
身近な廃材を食べ物や商品に見立てることで、想像力を働かせることができます。
例えば、
- トイレットペーパーの芯→ドーナツ
- 牛乳パック→バッグ
- 段ボール→お店のカウンター
- 空き箱→商品ケース
など、身近なものがお店の商品に変身します。
廃材を使った製作は、子どもが自由にイメージを膨らませるきっかけにもなります。実際の保育現場でも、廃材を食べ物に見立ててお店屋さんごっこへ発展させる実践が紹介されています。
②言葉のやりとり
お店屋さんとお客さんに分かれると、
「いらっしゃいませ」
「これください」
「いくらですか?」
「ありがとうございます」
「また来てください」
など、自然な会話が生まれます。
③友達と一緒に遊ぶ力
一人で遊ぶだけではなく、
- 店員さん
- お客さん
- レジ係
- 商品を並べる係
など、役割を分担して遊ぶことができます。
役割を交代しながら遊ぶことで、友達とのやりとりも楽しめます。
④数への興味
「100円ください」
「お金を2枚渡そう」
「商品を3個買おう」
など、遊びの中で自然に数に触れることもできます。
幼児の場合は、本格的な計算を目的にするのではなく、まずは「商品とお金を交換する」という経験を楽しむだけでも十分です。
保育園でのお店屋さんごっこ
保育園で行う場合は、準備段階から子どもたちを参加させるのがおすすめです。
STEP1 どんなお店にする?
まずは子どもたちと相談します。
「どんなお店があったら楽しそう?」
と聞いてみましょう。
例えば、
- パン屋さん
- ケーキ屋さん
- アイスクリーム屋さん
- お寿司屋さん
- ピザ屋さん
- 八百屋さん
- おもちゃ屋さん
- お花屋さん
- アクセサリー屋さん
- 洋服屋さん
などがあります。
子どもたちが実際に経験したことのあるお店をテーマにすると、イメージしやすくなります。
STEP2 商品を作ろう!
商品は、画用紙や折り紙だけでなく、身近な廃材を活用すると準備しやすくなります。
パン屋さん
作れるもの
- メロンパン
- クロワッサン
- 食パン
- あんパン
- ドーナツ
- サンドイッチ
丸めた新聞紙やチラシを画用紙で包むだけでも、パンらしくなります。
ケーキ屋さん
紙コップや空き箱などを使ってケーキを作ります。
画用紙でクリームを作ったり、丸めたお花紙をトッピングにしたりすると、かわいく仕上がります。
トッピング例
- いちご
- クリーム
- チョコレート
- ブルーベリー
- カラースプレー
子どもたちが自由にトッピングを考えるのも楽しいですね。
お寿司屋さん
画用紙や折り紙を使って、
- まぐろ
- たまご
- えび
- サーモン
- いくら
などを作ります。
白い紙を丸めてシャリに見立て、その上に色紙を乗せるだけでも簡単に作れます。
アイスクリーム屋さん
アイスクリームは、新聞紙やチラシを丸めて画用紙で包むと簡単です。
コーンは三角形に切った画用紙を丸めれば完成。
「何味にする?」
と子どもたちに聞いてみると、
「いちご!」
「チョコ!」
「メロン!」
「虹色!」
など、楽しいアイデアが出てきます。
STEP3 お財布とお金を作ろう
お店屋さんごっこでは、お財布やお金があると一気に本格的になります。
お財布
牛乳パックや画用紙を使って作ることができます。
子どもが好きな絵を描いたり、シールを貼ったりして、自分だけのお財布にしても楽しいですね。
お金
丸く切った画用紙に、
「100」
「50」
などと書くだけでもOK。
低年齢児の場合は、数字を使わずに「丸いお金」として遊ぶ方法もあります。
STEP4 看板や値札を作ろう
お店には看板があると、さらに雰囲気が出ます。
例えば、
「にこにこパンやさん」
「わくわくケーキやさん」
など、子どもたちと一緒にお店の名前を決めてみましょう。
値札も、
「100えん」
「50えん」
など、分かりやすいものにします。
STEP5 いよいよ開店!
準備ができたら、いよいよお店をオープン!
「いらっしゃいませー!」
「何にしますか?」
「これください!」
「100円です」
「ありがとうございました!」
というやりとりを楽しみます。
保育園では、前半と後半で店員とお客さんを交代する方法もおすすめです。
異年齢児で行う場合は、幼児クラスがお店屋さんになり、乳児クラスがお客さんになるなど、それぞれの年齢に合わせて楽しむこともできます。
自宅でも簡単!お店屋さんごっこ
「保育園だけの遊び」と思われがちなお店屋さんごっこですが、自宅でも簡単にできます。
むしろ、家にあるものを使えば準備はほとんど必要ありません。
①段ボールをお店にする
大きめの段ボールがあれば、お店のカウンターにします。
画用紙や折り紙を貼って、
「○○ショップ」
と名前をつければ完成です。
②おままごとの食べ物を並べる
すでに家にあるおままごとの食べ物を商品にしてもOK。
新しく商品を作らなくても、
「今日はパン屋さんです!」
「明日はお寿司屋さん!」
と、お店のテーマを変えるだけで遊びが広がります。
③ぬいぐるみをお客さんにする
兄弟がいなくても大丈夫。
ぬいぐるみや人形をお客さんにします。
「くまさんは何を買いますか?」
などと話しかけながら、一人二役で遊ぶのも楽しいですよ。
自宅でおすすめ!簡単お店屋さん5選
①パン屋さん
食パン、ドーナツ、サンドイッチなどを並べます。
トングを使って商品を袋に入れる動作を取り入れると、本物のパン屋さんのようになります。
②アイスクリーム屋さん
紙コップや画用紙でアイスを作ります。
「ダブルにしますか?」
「何味にしますか?」
など、会話も楽しめます。
③お寿司屋さん
好きなお寿司を注文してもらいます。
「まぐろ2個ください!」
など、数遊びにもつなげられます。
④お花屋さん
折り紙や画用紙でお花を作ります。
「お母さんへのプレゼントです」
など、プレゼントごっこにも発展できます。
⑤おもちゃ屋さん
家にある小さなおもちゃを商品にします。
「どれにしようかな?」
と選ぶ楽しさを味わえます。
100均アイテムも活用できる!
お店屋さんごっこは、100均の商品を少し取り入れるだけでも充実します。
例えば、
- 紙袋
- 小さなかご
- トレー
- シール
- 色画用紙
- 折り紙
- 紙コップ
- ラッピング袋
- ホワイトボード
- マスキングテープ
など。
ただし、保育園では園にある画用紙や廃材などを中心にして、必要なものだけを追加する方法でも十分楽しめます。
年齢別のお店屋さんごっこ
1〜2歳児
「買う」「渡す」を中心に楽しみます。
「ください」
「どうぞ」
「ありがとう」
など、短いやりとりを大切にします。
商品を触ったり、袋に入れたりするだけでも楽しめます。
3歳児
簡単な役割を持たせてみましょう。
「お店屋さんになってみる?」
「お客さんになってみる?」
と誘いながら、遊び方を広げていきます。
4歳児
友達と相談しながら、お店づくりを進めます。
「この商品を作ろう」
「ここに並べよう」
など、子ども同士の話し合いも取り入れます。
5歳児
より本格的なお店屋さんごっこに発展できます。
- 商品作り
- 値段決め
- 看板作り
- 役割分担
- お店のレイアウト
- お客さんへの声かけ
など、準備から子どもたちが主体となって進めることもできます。
実際の保育実践でも、商品の製作だけでなく、お店の配置や役割、商品の並べ方などを子どもたちが話し合う活動につなげています。
お店屋さんごっこを盛り上げる声かけ
保育士や保護者が最初から遊び方を決めすぎるのではなく、子どもの発想を引き出す声かけがおすすめです。
「どんなお店にしたい?」
子ども自身のアイデアを引き出します。
「これ、何に見えるかな?」
廃材を見立てるきっかけになります。
「どうやって並べたらお客さんが買いやすいかな?」
お店づくりにつなげられます。
「次は何屋さんにする?」
一度のお店屋さんごっこで終わらず、遊びを発展させられます。
お店屋さんごっこの注意点
楽しい遊びだからこそ、安全面にも配慮しましょう。
特に乳幼児が参加する場合は、小さなパーツや誤飲につながる素材を使用しないよう注意します。
また、段ボールや廃材などを使用するときは、尖った部分や切り口がないか確認してから使いましょう。
ハサミやボンドなどを使った製作では、年齢や発達に合わせて保育者・大人が援助します。
まとめ
お店屋さんごっこは、子どもたちが大好きな「ごっこ遊び」のひとつ。
商品を作るところから始めれば、製作活動にもなります。
さらに、
- 想像力
- 表現力
- 言葉
- 数への興味
- 人とのやりとり
- 友達と協力する経験
など、さまざまな学びにつながります。
何より大切なのは、「上手なお店を作ること」ではなく、子どもたちが自分なりに考えて楽しむこと。
保育園なら廃材や画用紙を使って、家庭なら家にあるおもちゃや段ボールを使って、ぜひ気軽にお店屋さんごっこを楽しんでみてくださいね。
「いらっしゃいませ!」
今日からお家や保育室が、子どもたちのお店に大変身です♪


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