10月は、暑さが和らぎ、戸外で体を動かしたり、秋の自然に触れたりする活動が楽しめる季節です。
5歳児クラスでは、運動会などの行事を通して経験した達成感や友だちと協力する楽しさを、日々の遊びや生活につなげていきたいですね。
また、就学まで半年を切り、身の回りのことを自分で行う力や、相手の気持ちを考えながら行動する力も少しずつ育んでいきたい時期です。
この記事では、2026年度10月の5歳児の月案について、ねらい・養護・教育・予想される子どもの姿・環境構成・保育者の援助などを項目別に紹介します。
月案作成の参考として、クラスの子どもたちの姿に合わせて活用してください。
1.5歳児10月の子どもの姿
10月は、これまでの経験を生かしながら、友だちと共通の目的を持って遊ぶ姿が増えてくる時期です。
予想される子どもの姿には、次のようなものがあります。
- 運動会などの行事を終え、自信や達成感を味わう。
- 友だちと相談しながら、ルールのある遊びや集団遊びを楽しむ。
- 木の実や落ち葉など、秋ならではの自然物に興味を持つ。
- 鬼ごっこやリレーなど、戸外で体を十分に動かして遊ぶ。
- 自分の考えを言葉で伝えたり、友だちの意見を聞いたりする。
- 身の回りのことを自分で進め、必要に応じて友だちを手伝う。
- 遊びの中で意見がぶつかり、気持ちをうまく切り替えられないことがある。
一人ひとりの成長を認めながら、友だちと一緒に活動する楽しさや、自分で考えて行動する喜びを感じられるようにしていきましょう。
2.5歳児10月の月案|ねらい
養護のねらい
- 気温の変化に応じて衣服を調節し、健康で快適に過ごす。
- 一人ひとりの気持ちを受け止めてもらい、安心して自分の思いを表現する。
- 生活の見通しを持ち、身の回りのことを自分で進んで行う。
- 十分に体を動かし、健康的な生活リズムの中で過ごす。
教育のねらい
健康
- 秋の自然の中で、全身を使った運動や戸外遊びを楽しむ。
- 自分の体調や安全に気を配りながら、健康に過ごそうとする。
人間関係
- 友だちと共通の目的を持ち、考えを出し合いながら遊びを進める。
- 相手の気持ちや考えに気づき、互いの思いを認め合う。
環境
- 秋の自然に興味を持ち、木の実や落ち葉などの特徴や変化に気づく。
- 身近な自然物を遊びや製作に取り入れ、発見したことを楽しむ。
言葉
- 自分の経験や考えを、相手に伝わるように言葉で表現する。
- 友だちの話を聞き、共通の話題について会話を楽しむ。
表現
- 音楽や絵画、製作などを通して、自分なりのイメージを表現する。
- 友だちとイメージを共有し、工夫しながら遊びを発展させる。
3.5歳児10月の養護|内容と保育者の援助
生命の保持
内容
- 朝夕と日中の気温差に気づき、衣服を調節しながら過ごす。
- 戸外で十分に体を動かし、健康的に生活する。
- 手洗い、うがい、食後の口の清潔などを意識して行う。
保育者の援助
- 気温や活動内容に応じて衣服の調節を促し、自分で判断する力につなげる。
- 活動前後の水分補給や休息を確保し、疲れや体調の変化に気を配る。
- 感染症の予防について、子どもが理解しやすい言葉で伝え、清潔な生活習慣を身につけられるようにする。
情緒の安定
内容
- 自分の気持ちを安心して表現し、受け止めてもらう喜びを感じる。
- 行事や友だちとの関わりの中で経験したことを振り返り、自信を深める。
保育者の援助
- 子どもの頑張りや工夫した過程を具体的に認め、自信につなげる。
- 友だちとのトラブルでは双方の思いを聞き、気持ちを整理できるようにする。
- 就学に向けて期待や不安が見られる場合は、一人ひとりの気持ちに寄り添い、安心して過ごせるようにする。
4.5歳児10月の教育|内容と保育者の援助
健康
内容
- 戸外で鬼ごっこやリレーなどの運動遊びを楽しむ。
- ルールを守りながら、友だちと一緒に体を動かす。
- 遊具や用具の安全な使い方を意識する。
保育者の援助
- 走る、跳ぶ、投げるなど、さまざまな動きを経験できる遊びを取り入れる。
- 勝敗だけでなく、友だちと協力したことや最後まで取り組んだ姿を認める。
- 子ども同士で安全な遊び方を考えられるよう、必要に応じて声をかける。
人間関係
内容
- 友だちと目的を共有し、役割を分担しながら遊びを進める。
- 自分と異なる意見にも耳を傾け、折り合いをつけようとする。
保育者の援助
- 子ども同士で相談する時間を確保し、すぐに答えを出さずに見守る。
- 意見がぶつかったときには、それぞれの考えを言葉にできるよう仲立ちする。
- 一人ひとりが自分の役割に自信を持ち、友だちと協力する喜びを味わえるようにする。
環境
内容
- 散歩や戸外遊びを通して、秋の草花や木の実、落ち葉などに親しむ。
- 自然物の色や形、手触りの違いに気づき、遊びに取り入れる。
保育者の援助
- 自然物を観察したり集めたりできる時間を十分に確保する。
- 拾った木の実や葉を比べたり分類したりするなど、子どもの気づきが広がるようにする。
- 自然物を使った製作やごっこ遊びにつながる素材を用意する。
言葉
内容
- 自分の経験や考えを相手に伝え、友だちの話を聞く。
- 遊びに必要な相談や話し合いを通して、言葉でやり取りする。
保育者の援助
- 一人ひとりが自分の思いを伝えられるよう、落ち着いて話せる時間を設ける。
- 友だちの話を最後まで聞く大切さを知らせる。
- 話し合いの際には、子ども同士の言葉のやり取りを見守り、必要な場面で仲立ちする。
表現
内容
- 秋の自然物や身近な素材を使い、自由に製作する。
- 音楽やリズムに合わせて体を動かし、表現することを楽しむ。
保育者の援助
- 落ち葉、木の実、画用紙、空き箱など、さまざまな素材を準備する。
- 完成形を一律に求めず、子どもが自分なりに工夫する過程を大切にする。
- 友だちの作品や表現にも目を向け、互いのよさを認め合えるようにする。
5.5歳児10月の環境構成
- 戸外で十分に運動できるよう、広さや遊具の配置を確認する。
- 秋の自然物を集めたり観察したりできるコーナーを設ける。
- 製作コーナーには、自然物や廃材、はさみ、のり、ペンなどを使いやすく配置する。
- ごっこ遊びや集団遊びを継続できるよう、作品や道具を保管できる場所を確保する。
- 子ども同士が相談しやすいよう、少人数で集まれる空間を用意する。
- 気温に応じて衣服を調節できるよう、上着などを自分で管理しやすい環境を整える。
子どもが自分で考え、必要なものを選び、遊びを進められる環境を意識しましょう。
6.5歳児10月の予想される子どもの姿と配慮
友だちと協力して遊ぶ
共通の目的を持って遊ぶ一方で、役割や遊び方をめぐって意見がぶつかることも予想されます。
配慮: 互いの考えを聞く機会をつくり、子ども自身が解決方法を見つけられるように援助する。
秋の自然に興味を持つ
木の実や落ち葉を集めたり、色や形を比べたりする姿が見られます。
配慮: 子どもの発見に共感し、図鑑で調べたり製作に活用したりして、興味が深まるようにする。
自分で考えて行動する
生活の流れを理解し、身支度や片付けなどを自分で進めようとします。
配慮: 自分でできた経験を積み重ねられるようにし、困っているときは必要な部分だけを援助する。
勝ち負けにこだわる
競争遊びで負けると悔しがったり、気持ちを切り替えにくくなったりすることがあります。
配慮: 悔しい気持ちを受け止めたうえで、挑戦したことや工夫したことにも目を向けられるようにする。
7.5歳児10月の健康・安全への配慮
- 気温差に応じた衣服の調節や水分補給を促す。
- 戸外遊びの前に、遊具や活動場所に危険がないか確認する。
- 走る遊びや集団遊びでは、周囲を見て行動することやルールを守ることを伝える。
- 散歩では交通ルールや歩くときの約束を確認する。
- 木の実や自然物を扱う際は、口に入れないことや安全な扱い方を知らせる。
- 手洗いなどの衛生習慣を継続し、体調の変化に早めに気づく。
子ども自身が危険に気づき、安全な行動を選べるよう、日々の生活の中で繰り返し伝えていきましょう。
8.5歳児10月の食育
ねらい
- 秋の旬の食材に関心を持ち、食べることを楽しむ。
- 食事のマナーを意識し、友だちと楽しく食事をする。
- 食材や食事に関わる人への感謝の気持ちを持つ。
内容
- さつまいも、きのこ、柿など、秋の食材に親しむ。
- 食材の色や形、香りなどに注目する。
- 食事の準備や片付けを自分から進んで行う。
保育者の援助
- 給食や絵本などを通して、旬の食材について話題にする。
- 苦手な食材を無理に食べさせず、興味を持ったり、食べてみようとしたりする気持ちを大切にする。
- 配膳や片付けを通して、自分でできることを増やしていく。
9.5歳児10月の行事・活動アイデア
10月は、季節を感じながら友だちとの関わりを深められる活動がおすすめです。
- 秋の自然探し: 落ち葉や木の実を集め、色や形を比べる。
- 秋の自然物製作: 拾った葉や木の実を使って、壁面飾りや作品を作る。
- リレーやチーム遊び: 作戦を考えたり、友だちを応援したりする。
- ハロウィンごっこ: 衣装や飾りを作り、役割を決めて遊ぶ。
- 秋の絵画: 散歩で見つけたものや印象に残った出来事を描く。
- 集団ゲーム: ルールを相談しながら、みんなで楽しめる遊びを考える。
行事を実施することだけを目的にせず、子どもが興味を持ったことを遊びに取り入れ、主体的に活動を楽しめるようにしましょう。
10.5歳児10月の保護者支援・連携
ねらい
- 園での子どもの成長や友だちとの関わりを保護者と共有する。
- 気温差のある季節を健康に過ごせるよう、家庭と連携する。
- 就学に向けた子どもの姿や保護者の思いを共有し、安心して準備を進められるようにする。
内容・保育者の援助
- 運動会などの行事で見られた成長や、日常生活で頑張っている姿を具体的に伝える。
- 衣服の調節や体調管理について、必要に応じて家庭と情報を共有する。
- 就学に関する疑問や不安を聞き、園での取り組みや子どもの様子を伝える。
- 家庭と園で身につけさせたい生活習慣について、無理のない範囲で共通理解を図る。
小学校への就学を意識する時期ですが、焦ってできることを増やすのではなく、子どもの成長に合わせて自信を育んでいくことが大切です。
11.5歳児10月の月末の反省・評価の例文
月末の反省・評価は、実際の子どもの姿や取り組みを振り返って記入します。以下は、クラスの様子に合わせて調整できる例文です。
養護の反省・評価
気温差に応じて衣服を調節するよう声をかけることで、自分で上着の着脱を行う姿が増えてきた。今後も一人ひとりの体調に気を配りながら、自分で健康を意識して生活できるよう援助していきたい。
教育の反省・評価
友だちと相談しながら遊びを進める姿が見られた一方、意見が合わずに遊びが中断する場面もあった。互いの思いを伝え合い、折り合いをつけながら遊びを継続できるよう、引き続き援助していきたい。
環境の反省・評価
散歩や戸外遊びを通して秋の自然に興味を持ち、集めた落ち葉や木の実を使った製作を楽しんでいた。今後も子どもの発見を大切にし、自然への興味が遊びや学びにつながる環境を整えていきたい。
※上記は記入例です。実際のクラスの様子に合わせて書き換えてください。
12.まとめ
2026年度10月の5歳児クラスでは、秋の自然に親しむ活動や友だちと協力する遊びを通して、主体性や社会性を育んでいくことが大切です。
また、就学を意識し始める時期だからこそ、身の回りのことを自分で行う経験や、自分の気持ちを言葉で伝える経験を積み重ねていきましょう。
月案を作成する際は、一般的なねらいをそのまま当てはめるのではなく、子どもたちの現在の姿やクラスの課題を踏まえて内容を調整することがポイントです。
子ども一人ひとりの成長を認めながら、実りある10月の保育につなげていきましょう。


コメント