はじめに
地震や火災、大雨など、いつ起こるかわからない災害。子どもたちの命を守るために欠かせないのが「避難訓練」です。
保育園では毎月実施している園も多くありますが、「ただ避難するだけ」の訓練になってしまっていませんか?
避難訓練は、子どもたちが自分の命を守る力を身につける大切な機会です。本記事では、避難訓練の目的や進め方、年齢別のポイントについて解説します。
避難訓練の目的
避難訓練には、大きく3つの目的があります。
1. 命を守る行動を身につける
災害時は、大人でも冷静に行動することが難しくなります。日頃から繰り返し経験することで、子どもたちは「先生の話を聞く」「落ち着いて避難する」といった行動を自然と身につけていきます。
2. 保育士の対応を確認する
避難訓練は子どものためだけではありません。
- 避難経路に問題はないか
- 職員同士の連携は取れているか
- 点呼や人数確認はスムーズか
- 非常持ち出し袋の場所は適切か
毎回振り返りを行うことで、実際の災害時に備えることができます。
3. 防災意識を高める
「もし地震が起きたらどうする?」
「火事の時はどうやって逃げる?」
子どもたちと一緒に考えることで、防災への意識を育むことができます。
避難訓練の種類
保育園で行われる主な避難訓練には次のようなものがあります。
- 火災
- 地震
- 不審者対応
- 水害・洪水
- 台風
- 津波(地域による)
- 誤飲・誤食
- 午睡中の避難
- 給食中の避難
さまざまな場面を想定して行うことで、どのような状況でも落ち着いて行動できるようになります。
避難訓練で大切な「お・は・し・も」
子どもたちに伝えたい合言葉が「お・は・し・も」です。
- お:押さない
- は:走らない
- し:しゃべらない
- も:戻らない
年齢によってはイラストやペープサートを使って伝えると、より理解しやすくなります。
年齢別の関わり方
0~1歳児
- 保育士に抱っこや避難車で避難する。
- 「先生と一緒だから大丈夫だよ」と安心感を伝える。
- 防災頭巾に慣れておく。
2~3歳児
- 保育士と手をつないで避難する。
- 「先生のお話を聞こうね」と繰り返し伝える。
- 簡単な約束事を覚える。
4~5歳児
- 避難の意味を理解できるようになる。
- 「なぜ走ってはいけないのか」を一緒に考える。
- 点呼や年下の子への声掛けを経験する。
避難訓練をマンネリ化させない工夫
絵本を活用する
避難訓練の前後に防災に関する絵本を読むことで、子どもたちの興味を引き出せます。
時間や場所を変える
- 午睡中
- 戸外遊び中
- 給食中
- 合同保育中
実際の災害はいつ起こるかわかりません。さまざまな状況を想定して行いましょう。
振り返りの時間を作る
訓練後に、
- どうだった?
- 怖かった?
- 先生の話は聞けたかな?
など、子どもたちと一緒に振り返る時間を設けることで、学びが深まります。
保育士が確認したいチェックリスト
- □ 避難経路は安全だったか
- □ 人数確認はスムーズだったか
- □ 子どもたちは落ち着いていたか
- □ 職員間の連携は取れていたか
- □ 非常用品の不足はないか
- □ 改善点はあったか
毎回記録を残し、次回の訓練に活かしていくことが大切です。
まとめ
避難訓練は「毎月やるからこそ意味がある」活動です。
子どもたちの命を守るためには、日頃から繰り返し経験し、保育士自身も備えておく必要があります。
「もし今、この瞬間に災害が起きたら?」
そんな視点を持ちながら、子どもたちと一緒に防災について考える時間を作っていきたいですね。


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