こんにちは。
今回は、2026年度・3歳児9月の月案についてまとめました。
9月は、まだ残暑が続く一方で、少しずつ秋の気配を感じられるようになる時期です。
8月までの水遊びや夏の遊びを楽しんだ経験を土台にしながら、生活リズムを整え、戸外で体を動かしたり、秋の自然に触れたりする機会を増やしていきたいですね。
3歳児は、身の回りのことを自分でしようとする姿が増えるだけでなく、友達と一緒に遊ぶ楽しさも少しずつ広がっていきます。
その一方で、「自分の思いを通したい」という気持ちも強く、友達とのトラブルが増えることもあります。
9月は、子ども一人ひとりの思いを受け止めながら、友達と一緒に遊ぶ楽しさを味わえるように援助していくことが大切です。
9月の3歳児の保育のポイント
9月は、次のようなことを意識して保育を進めていきます。
- 夏の疲れに配慮し、健康に過ごせるようにする
- 暑さに合わせて休息や水分補給を行う
- 生活リズムを少しずつ整える
- 身の回りのことを自分でしようとする気持ちを大切にする
- 戸外で十分に体を動かして遊ぶ
- 秋の自然に興味を持てるようにする
- 友達と一緒に遊ぶ楽しさを味わう
- 自分の思いを言葉で伝えようとする
- 友達の思いにも少しずつ気付けるようにする
- 季節の歌や制作、絵本などを楽しむ
保育所保育指針では、3歳以上児について、運動機能や言葉の発達が進み、仲間と遊ぶ中で集団的な遊びや協同的な活動も見られるようになる時期とされています。
9月のねらい
養護
生命の保持
- 夏の疲れや気温の変化に配慮し、健康に過ごす。
- 水分補給や休息を十分に取り、快適に過ごす。
- 一人ひとりの体調の変化を把握し、無理なく活動できるようにする。
- 汗をかいたときには着替えや清潔にすることを経験する。
情緒の安定
- 保育者に気持ちを受け止めてもらい、安心して生活する。
- 自分の思いや要求を安心して表現する。
- 友達との関わりの中で、思いを受け止めてもらう経験を重ねる。
教育のねらい|5領域
健康
- 戸外で十分に体を動かして遊ぶ。
- 身の回りのことを自分でしようとする。
- 手洗いや汗の始末など、健康に必要な習慣を身につける。
- 休息を取りながら、無理なく活動する。
3歳児は基本的な生活習慣が少しずつ身についてくる時期ですが、「自分でやりたい」という気持ちを尊重しながら見守ることが大切です。
人間関係
- 保育者や友達と一緒に遊ぶことを楽しむ。
- 友達と同じ遊びをする中で、関わる楽しさを味わう。
- 自分の思いを伝えたり、友達の思いを聞いたりする。
- 遊びの中で簡単なルールを知り、守ろうとする。
友達とのトラブルが起きたときには、すぐに解決してあげるのではなく、
「○○ちゃんは使いたかったんだね」
「△△ちゃんは今使っているんだね」
など、それぞれの気持ちを言葉にして整理できるよう援助します。
環境
- 秋の自然に触れ、季節の変化に気付く。
- 木の葉や木の実、虫などに興味を持つ。
- 身近なものの色や形、数量などに興味を持つ。
- 散歩や戸外遊びを通して、身近な環境に親しむ。
9月は、セミの声から虫の声へ変化したり、葉の色や空の様子が変わったりするなど、子どもが季節の変化を感じやすい時期です。
「何が変わったかな?」
と問いかけることで、子ども自身の発見を大切にしていきます。
言葉
- 自分の経験したことや感じたことを言葉で伝える。
- 保育者や友達の話を聞こうとする。
- 遊びの中で言葉のやり取りを楽しむ。
- 絵本や物語に親しみ、想像する楽しさを味わう。
3歳児は経験したことを自分なりの言葉で表現する力が育っていく時期です。保育者が子どもの言葉を受け止め、気持ちや経験を言葉にする手助けをすることが大切です。
表現
- 秋の自然や季節を感じながら、自由に表現する。
- 歌や手遊び、リズム遊びを楽しむ。
- 絵の具やクレヨン、折り紙などの素材に触れる。
- 感じたことやイメージしたことを自分なりに表現する。
例えば、
- とんぼ
- どんぐり
- きのこ
- 落ち葉
- 秋の虫
- お月見
などを題材にした制作もおすすめです。
予想される子どもの姿
9月には、次のような姿が考えられます。
- 「暑いね」「涼しくなったね」など季節の変化に気付く
- 戸外で元気いっぱい走り回る
- 疲れると自分から休もうとする
- 水分を取ることを意識する
- 自分で着替えや身の回りの始末をしようとする
- 友達と同じ遊びを楽しむ
- 「一緒にやろう」と友達を誘う
- おもちゃの取り合いなどのトラブルが起こる
- 自分の気持ちを言葉で伝えようとする
- 虫や木の実などを見つけて喜ぶ
- 秋の自然物を集めて遊ぶ
- 歌や制作を楽しむ
保育者の援助・配慮
夏の疲れに注意する
9月に入っても暑い日が続くため、気温だけでなく子どもの表情や食欲、睡眠、活動量なども確認します。
「9月だから戸外活動を増やす」と決めつけるのではなく、その日の気候や子どもの体調に合わせて活動時間や内容を調整します。
「自分でやりたい」を大切にする
3歳児になると、
「自分でできる!」
という気持ちが強くなります。
時間がかかっても、すぐに手を出さずに見守ることを大切にします。
必要なときには、
「次はどうする?」
「手伝おうか?」
などと声をかけ、子どもが自分でできたという達成感を味わえるようにします。
友達同士のトラブルを成長の機会にする
3歳児は友達と遊ぶ楽しさが増える一方で、自分の思いを優先してしまうこともあります。
トラブルが起きたときには、
「貸してほしかったんだね」
「まだ使いたかったんだね」
と、それぞれの気持ちを受け止めます。
そのうえで、
「どうしたら一緒に遊べるかな?」
と考えられるように援助していきます。
環境構成
9月は、夏から秋へと季節が移り変わることを感じられる環境を用意します。
戸外
- 虫を探せる場所をつくる
- 木の実や葉を観察できるようにする
- 十分に体を動かせるスペースを確保する
- 暑い日は日陰や休息場所を用意する
室内
- 秋の自然物を飾る
- 図鑑や絵本を用意する
- 秋の制作素材を準備する
- ごっこ遊びや構成遊びを楽しめる環境を整える
秋の自然物は、ただ飾るだけではなく、子どもが触ったり比べたり、並べたりして遊べるようにすると、遊びが広がります。
9月におすすめの遊び
秋の自然探し
散歩や園庭で、
「赤い葉っぱはあるかな?」
「どんぐり見つかるかな?」
「虫さんはどこにいるかな?」
と探してみましょう。
どんぐり遊び
どんぐりを使って、
- 並べる
- 数える
- 転がす
- 容器に入れる
- ごっこ遊びに使う
など、さまざまな遊びにつなげられます。
※自然物を使用する場合は、誤飲や虫・カビなどがないか確認し、安全面に配慮します。
とんぼ制作
秋の虫として親しみやすい「とんぼ」を制作します。
画用紙、折り紙、クレヨン、絵の具など、さまざまな素材を使って自由に表現できます。
リズム遊び
音楽に合わせて、
- とんぼ
- うさぎ
- どんぐり
- 虫
などになりきって体を動かすと、子どもたちも楽しみながら全身を使って遊べます。
9月の食育
9月は秋の食材にも興味を持てるようにします。
例えば、
- さつまいも
- かぼちゃ
- きのこ
- ぶどう
- なし
などを取り上げます。
実物を見たり、触れたり、絵本で紹介したりすることで、「食べてみたい」という気持ちにつなげていきます。
9月の健康・安全
9月も熱中症への配慮が必要です。
- 活動前後の水分補給
- 気温や暑さ指数等を踏まえた活動調整
- 日陰や休息場所の確保
- 汗をかいた後の着替え
- 戸外活動時の子どもの様子の確認
- 虫刺されなどへの配慮
- 遊具や園庭の安全確認
などを行います。
また、夏休み明けなどで生活リズムが変化している子どももいるため、疲れや眠気などの様子にも注意します。
家庭との連携
9月は、家庭と園で子どもの体調や生活リズムについて情報共有することが大切です。
例えば、
- 睡眠時間
- 食欲
- 排便
- 体調
- 家庭での様子
- 戸外活動後の疲れ
などについて、必要に応じて保護者と共有します。
「園でできるようになったこと」だけではなく、
「今日はこんなことを楽しんでいました」
という子どもの姿も伝えることで、家庭と一緒に成長を喜べるようにしていきます。
9月の月案で大切にしたいこと
3歳児の9月は、
「夏から秋への季節の変化を感じながら、友達と一緒に遊ぶ楽しさを広げる」
ことを大切にしたい時期です。
まだまだ自分中心になりやすい3歳児ですが、友達との関わりを重ねる中で、
「一緒に遊ぶと楽しい」
「友達にもやりたいことがある」
ということに少しずつ気付いていきます。
保育者がすぐに答えを出すのではなく、子どもたちの気持ちを受け止めながら、考えたり、伝えたりする経験を大切にしていきましょう。
また、9月は暑さが残るため、季節だけを意識するのではなく、一人ひとりの体調や生活リズムを優先することも重要です。
子どもたちが安心して過ごせる環境の中で、秋ならではの自然や遊びをたっぷり楽しめる9月にしていきたいですね。
まとめ
今回は、2026年度・3歳児9月の月案についてまとめました。
9月の月案を作成するときには、
- 夏の疲れへの配慮
- 生活リズムを整える
- 身の回りのことを自分で行う
- 戸外で体を動かす
- 秋の自然に触れる
- 友達との関わりを楽しむ
- 自分の思いを言葉で伝える
- 表現する楽しさを味わう
というポイントを意識すると、子どもの姿に合わせた月案を作りやすくなります。
子ども一人ひとりの「やってみたい」「一緒に遊びたい」という気持ちを大切にしながら、9月の保育を楽しんでいきましょう。
※月案は各園の保育方針や子どもの実態、地域の気候などに合わせて調整してください。


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