夏休みの宿題の中でも、子どもが「何を書いたらいいかわからない!」と悩みやすいのが読書感想文です。
「本は読んだけど、感想が思いつかない」
「おもしろかった、しか書けない」
「原稿用紙を前にすると手が止まってしまう」
そんな姿を見ると、保護者も「どうやって教えたらいいの?」と悩んでしまいますよね。
でも、読書感想文は、文章を書くのが苦手だから書けないとは限りません。
実は、
- 何を書けばいいのかわからない
- 自分の気持ちを言葉にするのが難しい
- 最初から完璧な文章を書こうとしている
ということが原因になっていることもあります。
そこで今回は、読書感想文が苦手な子でも取り組みやすい、読書感想文を書くための5つのコツをご紹介します。
1.最初に「感想文を書こう」と言わない
いきなり、
「読書感想文を書いてみよう!」
と言われても、子どもは何を書けばいいのかわかりません。
まずは、本を読んだ後に親子で気軽に話してみましょう。
例えば、
「どこがおもしろかった?」
「びっくりしたところは?」
「かわいそうだと思ったところは?」
「自分だったらどうする?」
「この登場人物、好き?嫌い?」
など、簡単な質問から始めます。
子どもが話したことの中には、感想文に使える材料がたくさん隠れています。
文章にする前に、まずは「話す」ことから始めてみましょう。
2.「心が動いたところ」を3つ探す
本の中で、特に印象に残った場面を3つ選びます。
例えば、
- おもしろかったところ
- 悲しかったところ
- 驚いたところ
- 腹が立ったところ
- 感動したところ
- 「自分と似ている」と思ったところ
などです。
全部の内容について感想を書く必要はありません。
「ここが一番心に残った!」という場面を見つけることが大切です。
3.「どう思った?」を深掘りする
「おもしろかった」
「悲しかった」
「すごいと思った」
だけでは、なかなか文章が広がりません。
そこで、
「どうしてそう思ったの?」
と聞いてみましょう。
例えば、
「主人公が友達を助けたところがすごいと思った」
↓
「どうしてすごいと思ったの?」
↓
「自分だったら怖くてできないと思ったから」
↓
「どうして怖いと思ったの?」
↓
「失敗したら嫌だし、みんなに笑われるかもしれないから」
このように質問を続けると、子どもの考えがどんどん出てきます。
この「どうして?」の部分こそ、読書感想文で大切な内容になります。
4.自分の体験とつなげてみる
読書感想文では、自分自身の経験と本の内容をつなげると、文章を書きやすくなります。
例えば、
「主人公が友達に声をかける場面を読んで、私は以前、困っている友達に声をかけたことを思い出しました。」
というように、
本の出来事+自分の経験
を組み合わせてみましょう。
「似たような経験をしたことがある」
「自分だったらどうするかなと思った」
「以前は同じように考えていた」
など、子ども自身の体験が入ると、その子にしか書けない感想文になります。
5.最初から原稿用紙に書かない
ここはとても重要です。
いきなり原稿用紙に書き始めると、
「何を書こう……」
と悩んで、手が止まってしまうことがあります。
まずは、紙やメモ帳に思いついたことを書き出してみましょう。
例えば、
本を読んで思ったこと
・主人公は勇気があると思った
・友達を大切にしているところがすごい
・自分だったらできないと思った
・私も友達に助けてもらったことがある
・これからは困っている人がいたら声をかけたい
このように、箇条書きでOKです。
材料が集まってから文章にすると、ずっと書きやすくなります。
読書感想文の基本的な構成
「材料は集まったけれど、どうやって文章にしたらいいの?」
という場合は、次の構成がおすすめです。
① なぜこの本を選んだのか
「私は〇〇という本を読みました。」
「この本を選んだ理由は、〇〇に興味があったからです。」
など、本を選んだきっかけを書きます。
② 印象に残った場面
「私が一番心に残ったのは、〇〇の場面です。」
と、具体的な場面を紹介します。
③ そのときどう思ったのか
「私はこの場面を読んで、〇〇と思いました。」
さらに、
「なぜなら……」
と理由を続けます。
④ 自分の経験や考え
「私は以前、〇〇という経験をしたことがあります。」
「もし自分だったら……」
など、自分自身の体験や考えにつなげます。
⑤ 本を読んで変わったこと・これからのこと
最後は、
「この本を読んで、私は〇〇について考えるようになりました。」
「これからは〇〇していきたいです。」
など、読書を通して感じたことや、これからやってみたいことを書きます。
「おもしろかった」だけでも大丈夫!
子どもが、
「おもしろかった!」
と言ったとき、
「それだけじゃ感想文にならないよ」
と否定してしまうのは、できるだけ避けたいところです。
「どこがおもしろかった?」
「誰がおもしろかった?」
「そのときどう思った?」
と、少しずつ質問してあげましょう。
「おもしろかった」という一言の中にも、
なぜおもしろかったのか
という、その子なりの理由があります。
そこを一緒に見つけてあげることが大切です。
保護者がやってはいけないこと
読書感想文を早く終わらせたいと思うあまり、親が文章を作ってしまうことがあります。
例えば、
「こう書いたら?」
「この言葉を使ったら?」
「もっと長く書いて」
と、どんどん文章を直してしまうことです。
もちろんアドバイスは必要ですが、子どもの感想を親の文章に変えてしまわないことが大切です。
多少文章が幼くても、言葉が上手ではなくても大丈夫。
その子が感じたこと、考えたことが書かれていることのほうが大切です。
読書感想文は「作文が上手になる練習」にもなる
読書感想文を書くことで、
- 自分の気持ちを言葉にする
- 本の内容を整理する
- 自分の経験と結びつける
- 自分の考えを伝える
といった力を身につけることができます。
「きれいな文章を書かせる」ことだけを目標にするのではなく、
「この本を読んで、何を感じたのかな?」
という部分を大切にしてあげましょう。
まとめ
読書感想文が苦手な子には、いきなり「書いて!」と言うのではなく、
① 本について話す
② 心が動いた場面を探す
③ 「どうして?」と深掘りする
④ 自分の経験とつなげる
⑤ 箇条書きしてから文章にする
という順番で進めると、取り組みやすくなります。
そして何より大切なのは、
「上手な文章を書くこと」より「自分が感じたことを書くこと」
です。
今年の夏休みは、親子で本について話しながら、楽しく読書感想文に取り組んでみてくださいね。
【無料配布】読書感想文がラクになるワークシート
「子どもに何を質問したらいいかわからない」
「書きたいことを整理してから感想文を書かせたい」
そんな方には、読書感想文を書く前に使える**「読書感想文ワークシート」**がおすすめです。
本を読んで感じたことや、心に残った場面、自分の体験などを書き込むだけで、感想文の材料を整理できます。
ぜひワークシートを使って、親子で読書感想文の準備をしてみてくださいね。
ワークシートはこちらのブログから👇


コメント